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2025年8月27日 02:17
仮想環境ユーザー必見!! Hyper-Vという選択肢
皆様、いつもDell Technologies製品をご愛顧頂き誠に有難うございます。
現場ではWindows10についてサポート終了で賑わっていますが、私はサーバー担当なので今回はWindowsServer2025+Hyper-Vにスポットライトを当ててみました。
今回は…WindowsServer2025をどのように提案・訴求していくのか⁉
以下の2つの視点で解説していきます!!
1:セキュリティ対策
ここ最近、RaaS(Ransomware as a Service)というビジネスモデルが蔓延しているそうです。
技術がなくても料金を支払う事で攻撃が可能になり、攻撃者の敷居がさがり、かつ手口が巧妙化し、被害が増えているそうです。
その中で令和5年の被害件数について大企業では現象する一方、中小企業では37%増加したそうです。
【引用】
令和6年におけるサイバー空間をめぐる驚異の情勢等について
(警察庁サイバー警察局 資料 一部抜粋)
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R6/R06_cyber_jousei.pdf
こうしたビジネスモデルが広まる中、特に古いIT機器やレガシーな技術を使い続けることはリスクとなります。
【こういう環境、ありませんか⁉】
・最新のセキュリティパッチ適用が困難(止められないサーバー)
・サポート切れOS、保守切れサーバーの利用(塩漬けサーバー)
・レガシーな技術で運用(NTLM認証(古い暗号化方式)でデータ転送)
・管理者不明のサーバー (Shadow IT ※クラウド上も含む)
・インターネットには繋げていないと過信(でもウイルス感染した社内PCからは繋がる)
最も簡単な対応方法がモダナイズ化、つまり、WindowsServer 2025を訴求すべきポイントとなります!
※モダナイズとは…古いシステムなどを最新にアップデートし、より効率的に機能強化や運用管理の負担を減らすという意味です。
2:VMwareの受け皿
これまでのPerpetual(永続ライセンス)からSubscriptionに移行ましたが、さらに2025年4月よりお客様が購入できるライセンスが16コアから72コアに増加しました。
これは今後のノード追加や更新の場合にも適用されるということが発表されています。
【引用】
Broadcom's New 72-Core Order Minimum Explained
https://www.vmware.com/video/6372129743112
つまり、これまで16コアx3ノードで使っていたVSAN環境も、48コアから72コアでなければ更新できないという状況になります。
最小コアの変更により、中小規模の案件ではより提案・更新が困難になってくると想定されます。
<とある事例>
要件:32コアx3で運用中、1ノード追加したい
32コアで「1ノード追加する場合」、32コアライセンスではなく、72コア購入する必要になる、ということになるそうです。
2ノード増設(64コア)する場合とライセンス費用は変わらない…今後どうなるかはBroadcom社次第…?
そこでVMware環境の受け皿として挙げられるのがHyper-Vです。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、Hyper-VによるHCI(VSAN 相当)はWindowsServer Datacenter Editionの標準機能だけで実現可能です。
また、HCI環境だけでなく、3Tier環境においても提案可能です。
VMwareとWindowsにおけるHypervisor、機能の差異についてはこちらの資料を参照ください。
まとめ
1:コスト削減・ライセンスの柔軟性
Hyper-VはWindows Server OSの標準機能として提供。ゲストOSのWindows ServerもDatacenterであれば無制限で利用できるため、VMwareで発生するHypervisorのライセンスコストが不要となり、導入・運用コストを大きく抑えられます。
2:移行後の運用負荷・リスク低減と構成自由度
Hyper-VはWindows Serverのドライバーや管理ツール(Hyper-V Manager, PowerShell等)と統合されており、Windows環境に慣れたIT部門での運用・管理負担が少なくなります。
また、豊富な構成選択肢(HCI対応、フェイルオーバークラスタ、AI/VDI対応)もあり、運用業務の最適化と将来の拡張性を実現できます。
3:運用管理性の進化・セキュリティ更新の効率化
Windows Admin Center(無償Web管理)、System Center等による多彩な管理ツール、フェイルオーバークラスター、ライブマイグレーションなど高度な運用機能を標準搭載。
特にホットパッチ機能によりOSのセキュリティ更新時も再起動不要となり、ダウンタイムを大幅に削減できます。