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2025年4月17日 06:39
桐島、vi使えないってよ

ストレージエンジニア業界で長く働いていると、巷にあまり情報が転がっていないこともあり人に何かを教えることが増えてくるのですが、自分で言うのもなんだがそこそこ優しく教えられているのではないかと自負してもいいのではないかと思ったりもします。
そのためか、ある日
「viが使えないエンジニアとは働きたくはない。とか言ったりはしないですよねぇー」
と言われた時に
「いや、嫌だね」
と即答したらすごく驚かれてしまいました。
いや、嫌でしょ、これは。
環境によってはインストールが必要なエディタは入っていないがviだけは使えるとか普通にありますし、そこでvi使えないとなったら作業も何も出来ないわけですからお客様にも迷惑がかかります。
なので、一緒に働いている人がviが使えないということは許されない、いや、許したくない!というのが自分の考えだったりします。
(それ以外にも設定ファイルのcpをしないで設定をいじり始める人とかは嫌ですし、ディレクトリ消す時にrm -rではなくrmdirを使う人の方が好きです)
とはいえviは馴染みにくいのも事実。
そのために、最初に触れる前にはまず以下のキー操作を覚えてもらうことにしています。
i
カーソルキー
esc
:w
:q
:q! (←1番重要かも)
その上で以下のようなことを説明します。
viには「コマンドモード」と「入力モード」という2つのモードが存在する。
viは立ち上げた時は「コマンドモード」。
入力/変更を行うときにはInputのために「i」キーを押して「入力モード」へ変更が必要。
ファイルをセーブするためには「esc」キーを押して「コマンドモード」に戻る必要がある。
「入力モード」で覚えておくキー
カーソルキー – 自分の書き込みをしたいところに移動
あとは普通のキー入力で書き込みや削除ができる。
※出来ればプラスで・・・
カーソルキーが効かない場合があるので、その場合の保険として、h、j、k、lというキーボードの中央付近に4つ並んだキーによってそれぞれ左(h)、下(j)、上(k)、右(l)に移動できることを頭の端にでも入れておくと良い
「コマンドモード」で覚えておくキー(入力)
:q – Quit(やめる)の頭文字でviエディタから抜ける
:w – Write(書き込む)の頭文字で、viエディタを利用して書いた内容を保存(セーブ)する
! - コロン(:)で始まるもの(上記の:qや:w等)は、最後に!(エクスプラネーションマーク)を付けることによって強制的に実行可能
絶対に覚えておくべき組み合わせは
:q! - 何かおかしなことをしてしまったと思ったらすぐに実行!!!何も変更せずにviを抜けることができる。
実際に書き込みが終わった場合には:wと:qを順番に実行するよりも、:wqと一気に入力することが多い。
そして何にしても機会があれば避けずにviを使って慣れておくようにとお願いします。
絶対にどこかで「あぁ、このためにvi使えるようになっておいてよかった・・・」というタイミングが来ると思うので。
ということで、やっぱりviは使えないとか言ってる人とは一緒に働きたくはない、という考えは自分の中では変わる気配がありません。