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2025年4月30日 01:10
AIが仕事を奪う前に起きそうなことを予測してみる

AIが仕事を奪う。
この2023年から2024年にかけてよく聞かれたこの言葉が最近はあまり聞かれなくなってきた気がします。
なぜか?
それは多くの人がAIを利用するようになりましたが、それらは仕事を奪うというより仕事の効率を上げるという結果につながっていることがその理由なのではないかと考えています。
もしもこの考え方が正しかったとすると、今何が起こっていて、今後どうなるのかについて考えてみるのは面白そうです。
ということで考えてみた結果
「今後AIによって仕事を奪われると言われている業界や業種が、今後しばらくの間は売り上げやアウトカムが伸びていくのではないか」
という考えに至りました。
また、その経緯の中で
「今後AIによって仕事を奪われないと言われている業種の一部は、今後不要となっていく可能性がある」
という考えにも至りました。
何故このような結果になったのか?
その大きな理由は、AIによって仕事を奪われる可能性があるということはAIとの親和性がよいということなので、業務効率が上がり出力される「量」だけではなく、場合によってはそのアウトカムの「質」も上がる可能性があると考えているからです。
そしてその「量」と「質」は人間だけで処理/対応をしていては到底達することができないものになる可能性があります。
最近読んだニュース記事で、いくつかの企業で従業員が辞めてもその補充がないというものがありました。
それでも業務が成り立っているのは、残ったメンバーがAIを活用することにより効率を上げているからという内容です。
今後同様なことが多くの会社で発生してくるのではないでしょうか。
つまり、AIによって仕事を奪われてクビになる、というわけではなくAIによって人員欠如が補完されていくという事象です。
これが長い間続くと、結局AIにより人員削減が行われるのと同じ結果にはなりますが、それがドラスティックに起きるのではなく、このように徐々に発生していく方が現実的な気がします。
そして、その結果以前と比べると少ない人材でこれまでと同じかそれ以上の結果が得られることとなり、会社としては売り上げもアウトカムも増えるということです。
更に考えられることは、疲れを知らず文句も言わず、指示をすれば24時間動作をし続けるAIが業務に入り込むことによって、業務の「量」と「質」が上がり、その結果今までは影響を及ぼさなかった分野にまで影響範囲が広がる可能性です。
これは場合によっては、これまでAIによって仕事を奪われないといっていた業種(さすがに業界については難しいと思いますが・・・)の一部に対してFive ForceのフレームワークでいうところのSubstituteになる可能性を示唆しています。
このイメージを図にしてみると以下のような感じです。
フェーズ1
フェーズ2
フェーズ3
本当にこのような未来が来るのかはもちろん分かりませんが、自分の中ではいくつかの業種がこのパターンに当てはまるのではないかと考えていたりします。