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2025年3月26日 07:04
Unity Dynamic poolの挙動について
お疲れ様です。
Unity 380F の Dynamic Pool について、いくつか質問を受けています。
それぞれの質問に対し、自分なりに回答を作成しましたので、認識に相違がないかご確認いただけますでしょうか。なお、質問はインラインに記載いたします。
システム 構成:
モデル: Unity 380F
プール: Dynamic pool。 SSD 800GB 21本 RAID5(12+1)
物理的なホットスペアドライブ:なし
>質問1
>Pool内のSSD 1本が故障したときまずはプール内の空き領域を使ってリビルドが発生、
>完了した後に追加でもう1本SSDが壊れた場合は、RAID5のパリティ領域よりリビルドが発生し
>データ復旧が可能でありデータロストはしない認識でよいでしょうか。
回答1
RAID5で構成されているためプール内にはssd 1本のデータが無事退避できるぐらいのスペア領域のみ確保されています。そのため、同プール内にssd 2本の故障はNGとなります。
また、SSD 1本のリビルドが完了した時点で、1物理ドライブにRAID5で保護された2つのデータチャンクが入っている可能性があります。その状態から更に1本が壊れたらデータロストが発生すると想定しています。
>質問2
>物理的なホットスペアドライブがありましたら2本まで耐えますか?
>また、オールフラシュモデルでも物理的なホットスペアドライブを設定することができますか
回答2
設定可能です。
物理的なホットスペアドライブが存在したらリビルド領域に自動に使われるため、2本の故障でも耐えられると考えられます。
>質問3
>上記構成において2本同時にSSDが故障した場合はデータ復旧不可の認識でよいでしょうか。
>スペア領域(spare space Extent)を使用したリビルドと
>RAID5のパリティからのリビルドは同時には処理できないと認識しております。
回答3
SSDが壊れたらRAID5のパリティからスペア領域にリビルドが走ると認識することが正しいと考えられます。
上述したように2番目のSSDが壊れたタイミングで既にデータロストが発生すると想定しているため
データは正常に復旧されないと考えられます。
>質問4
>SSD 14本以上のRAID5はStripe width selectedが12+1となる旨記載がありました。
>SSD 21本においてRAID5(12+1P)の構成とはどのような状態なのでしょうか。
回答4
SSD 21本においてRAID5(12+1P)の構成は大まかに以下だと考えられます。
SSD 21本の中、一番容量が大きいディスク1本のデータの退避が保証できる容量がスペア領域として確保されます。
データ領域のDEをRAID5(12D:1P)でREを構成します。
以上、よろしくお願いします。
ayas
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2025年3月28日 06:45
JOO_CTCTさん
ご返信を有難うございます。
最初に一番最初の回答以下は間違いでした。申し訳ありません。
間違い部分:Dynamic Pool構成の場合、Disk障害時には壊れたDiskのデータがそれぞれのPoolドライブのドライブエクステントのSpare領域へデータ退避が行われますがそれが終了してからまたもう一本他のDriveが壊れた場合、それ以上のデータ退避のためのスペースはないのでおっしゃる通り、データロストが発生します。
正しい回答:Dynamic Pool構成の場合、Disk障害時には壊れたDiskのデータがそれぞれのPoolドライブのドライブエクステントのSpare領域へデータ退避が行われますがそれが終了してからまたもう一本他のDriveが壊れた場合、Raid5保護機能であるパリティ分からデータ復旧が可能なのでデータロストにはなりません。
上記をもとに頂いた以下ご質問への回答ですが、「ご認識の通り」となります。
Disk 1本障害:許容可能(spare領域にリビルド)
Disk 2本同時障害:許容不可(データロスト発生)
Disk2本障害(1本リビルドが完了して、更に1本障害):許容可能(spare領域とRAID5のパリティ領域1本使用)これ以上の障害は許容不可。
※物理的なホットスペアドライブがないことが前提
ayas
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2025年3月27日 05:14
JOO_CTCTさん
回答1
RAID5で構成されているためプール内にはssd 1本のデータが無事退避できるぐらいのスペア領域のみ確保されています。そのため、同プール内にssd 2本の故障はNGとなります。また、SSD 1本のリビルドが完了した時点で、1物理ドライブにRAID5で保護された2つのデータチャンクが入っている可能性があります。その状態から更に1本が壊れたらデータロストが発生すると想定しています。
⇒Dynamic Pool構成の場合、Disk障害時には壊れたDiskのデータがそれぞれのPoolドライブのドライブエクステントのSpare領域へデータ退避が行われますがそれが終了してからまたもう一本他のDriveが壊れた場合、それ以上のデータ退避のためのスペースはないのでおっしゃる通り、データロストが発生します。
参考:UnityFのRAID構成と容量について
回答2
設定可能です。
物理的なホットスペアドライブが存在したらリビルド領域に自動に使われるため、2本の故障でも耐えられると考えられます。
⇒ご認識の通りです。
参考:UnityXTシリーズのホットスペアについて
回答3
SSDが壊れたらRAID5のパリティからスペア領域にリビルドが走ると認識することが正しいと考えられます。
上述したように2番目のSSDが壊れたタイミングで既にデータロストが発生すると想定しているため
データは正常に復旧されないと考えられます。
⇒ご認識の通りです。
回答4
SSD 21本においてRAID5(12+1P)の構成は大まかに以下だと考えられます。
SSD 21本の中、一番容量が大きいディスク1本のデータの退避が保証できる容量がスペア領域として確保されます。
データ領域のDEをRAID5(12D:1P)でREを構成します。
⇒ダイナミックプールでは物理ドライブ数によって自動的にストライプ幅が選択されます。
その為SSD 21本でRaid5構成であれば12+1 のストライプ幅、Raid Extentが構成されます。
Dell Unity: Dynamic Pools
Page21 If the drive count is 14 or more for RAID 5, a 12+1 width is selected.
Unisphere selected stripe widths based on drive count
Jududu
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2025年3月27日 08:56
@ayas さん ご回答頂きありがとうございます。
以下の回答について追加質問があります。
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Dynamic Pool構成の場合、Disk障害時には壊れたDiskのデータがそれぞれのPoolドライブのドライブエクステントのSpare領域へデータ退避が行われますがそれが終了してからまたもう一本他のDriveが壊れた場合、それ以上のデータ退避のためのスペースはないのでおっしゃる通り、データロストが発生します。
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以下の認識で正しいでしょうか。もしくは同時か時間差か関係なくデータロストが発生しますか。
Disk 1本障害:許容可能(spare領域にリビルド)
Disk 2本同時障害:許容不可(データロスト発生)
Disk2本障害(1本リビルドが完了して、更に1本障害):許容可能(spare領域とRAID5のパリティ領域1本使用)これ以上の障害は許容不可。
※物理的なホットスペアドライブがないことが前提
参考:【Unity】ダイナミックプール利用時のディスク同時障害発生時の挙動について
(編集済)