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2025年8月15日 02:41
PPDMを構築してみた 5(VMイメージバックアップ編)
このシリーズでは、PowerProtect Data Manager(以下、PPDM)の導入からVMバックアップ/リストアまでの流れを全6回でご紹介しています。
第5回は「VMイメージバックアップ編」です。
PPDMに登録された仮想マシンを、実際にバックアップしてみます。
シリーズ一覧はこちらです
PPDMを構築してみた 1(デプロイ編)
PPDMを構築してみた 2(初期設定編)
PPDMを構築してみた 3(DDVEインテグレーション編)
PPDMを構築してみた 4(vCenter登録編)
PPDMを構築してみた 5(VMイメージバックアップ編) ←今回
PPDMを構築してみた 6(VMリストア編)
■ VMバックアップの流れ(概要)
1. 仮想マシンの検出
PPDMにvCenterを登録すると、仮想マシンが「Assets」メニューに表示されます。
ここでバックアップ対象のVMが表示されていれば、準備完了です。
表示されない場合は、Asset Sourceの設定やvCenterの認証情報を再確認しましょう。
2. 保護ポリシーの作成
PPDMでは、バックアップのスケジュールや保持期間を「Protection Policy」で管理します。
- 「Protection」→「Protection Policies」→「Add」
- ポリシー名を入力(例:Daily_VM_Backup)
- スケジュールを設定(例:毎日22:00)
- 保持期間を設定(例:30日)
- 対象VMを選択
- 保護ストレージ(DDVEなど)を指定
ポイントは、VM単位で柔軟にポリシーを設定できること。複数VMをまとめて1ポリシーにすることも可能です。
3. バックアップの実行
- ポリシーを作成すると、スケジュールに従ってバックアップが自動実行されます。
手動で実行したい場合は、対象VMを選択して「Back up now」をクリック。 - ジョブの進捗は「Jobs」→「Protection Jobs」で確認できます。
- ステータスが「Completed」になれば成功です。
■ トランスペアレント・スナップショットとは?
PPDMでは、従来のVADPに代わる技術として「トランスペアレント・スナップショット(TSDM)」が採用されています。
これは、VMの稼働中でもアプリケーション整合性を保ったまま高速にスナップショットを取得できる技術です。
バックアップ中にVMが止まることはありません。まさに次世代のVM保護ソリューションです。
■ まとめ
今回の記事では、PPDMに登録された仮想マシンをバックアップする手順を解説しました。
- PPDMでVMバックアップは非常にシンプル
- ポリシーで柔軟にスケジュール管理
- トランスペアレント・スナップショットで高速&整合性確保
- PowerProtect DDとの連携で重複排除&高速リストアも可能
次回は「VMリストア編」を予定しています。どうぞお楽しみに!