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2025年8月27日 04:52
ObjectScale XF960 & OBS4.1リリース
AIイノベーションの強化:オールフラッシュObjectScale XF960(OBS4.1)
2025年8月21日に、Dell ObjectScale XF960オールフラッシュアプライアンスがリリースされました。AI ワークロード業界をリードする極めて優れたパフォーマンスが提供されます!
AIの可能性を追求する
AI革命は、かつてないほどのデータ増加と処理要件に対応できるストレージを必要としています。Dell ObjectScale version 4.1と、新しい機器であるXF960オールフラッシュアプライアンスは、AIワークロードの高速化とテクノロジーによる人類の進歩を促進するために特別に設計された、第4世代オブジェクトプラットフォームです。
この画期的なリリースは、単なる漸進的な改善にとどまりません。お客様のAIイニシアチブへの取り組みを強力に促進し、エクサバイト規模のデータ管理を簡素化する、私たちのコミットメントを体現するものです。複雑な機械学習モデルのトレーニング、大規模なデータレイクの管理、分散型AIチームのサポートなどどのような場合でも、ObjectScaleはAIの可能性を現実のものにするために必要なパフォーマンス、効率性、そしてレジリエンスを提供します。
AIワークロード向けに構築された業界最先端のパフォーマンス
ObjectScale XF960は、オブジェクトストレージのパフォーマンスに新たな基準を提供します。業界最高性能のオブジェクトプラットフォームとして、最も近い競合製品と比較して最大2倍の高速パフォーマンスを実現します。
また、モデルのチェックポイント作成や微調整といった重要なAI操作において、読み取りスループットと応答時間が既存オールフラッシュ製品のEXF900より最大300%高速化されることが期待できます。データサイエンティストは待機時間を短縮し、イノベーションに多くの時間を費やすことができます。
XF960は、ObjectScale 4.1のストレージ効率向上と、高性能TLC、SED TLC、QLC SSD、デュアル32コアプロセッサ、100GbEフロントエンド/バックエンドネットワークなど、幅広いハードウェアの進化により、これらのパフォーマンスの飛躍的な向上を実現しています。これら進化により、AIパイプラインにおいてストレージがボトルネックになることがなくなります。
画期的な圧縮技術による究極の効率性
大規模な AI データを管理する場合、ストレージ効率が重要になります。ObjectScale 4.1では、最大9:1という驚異的なデータ圧縮率を実現する5つの圧縮アルゴリズムが導入されています。これらはお客様側で選択が可能です。お客様は仮想データセンター単位で圧縮率と速度のバランスを取り、特定のワークロード要件に合わせて最適化できるようになります。
4.1 で強化された空きスペース再利用により、削除された容量がより迅速に解放される一方、新しい容量ダッシュボードでは、使用率が重大な閾値に達したときに、アラートとともに、ユーザー、使用可能容量、予約済み容量がリアルタイムで表示されます。
XF960アプライアンスは、ソフトウェアによる容量効率を、驚異的な容量密度向上によって補完します。61TB QLCドライブと、ノードあたり6/12/24台のドライブ構成をサポートし、クラスタはラック(1セットのスイッチが構成する単位)あたり230TBから23.6PBまで拡張可能です。ラックあたり最大47PBとなる122TB QLCオプションも近日中に提供開始予定で、従来モデルの最大8倍の物理容量を実現します。
エンタープライズAIのセキュリティとレジリエンスの強化
AIワークロードには、堅牢な保護を必要とする機密データが含まれることがよくあります。ObjectScaleは、世界で最もサイバーセキュリティの高いオブジェクトストレージであり、多層暗号化とデータ保護を通じてエンタープライズグレードのセキュリティを提供します。
XF960は、FIPS認証暗号化を実現するローカルキー管理機能を備えた自己暗号化ドライブ(SED)をサポートします。キーはDell iDRACを使用してアプライアンス内で直接生成、保存、管理されるため、キーローテーションが簡素化され、規制基準へのコンプライアンスも確保されます。
ObjectScale 4.1は、セキュリティ強化のため、トランスポート層セキュリティ(TLS)プロトコルの最新かつ最も安全なバージョンであるTLS 1.3暗号化をサポートしています。この機能強化により、暗号化の強化とハンドシェイクの高速化が実現し、データの整合性を損なう可能性のある古いアルゴリズムが排除されます。
より柔軟なイレージャーコーディングオプションにより、耐障害性と効率性が向上します。ObjectScale 4.1のUIから12+4または10+2スキーマを選択でき、組織は特定の要件とワークロード特性に基づいてデータ保護を最適化できます。
AI開発のための最新のS3機能
AI開発チームは、データへの高速かつ完全なアクセスを必要としています。ObjectScaleはS3互換性をいくつかの新機能により拡張しました。
S3 event notificationは、ObjectScale S3バケットで特定のイベントが発生した際に、外部アプリケーションにプッシュベースの更新情報を提供し、AIパイプラインのリアルタイム処理をより効率的にします。オブジェクトリストのパフォーマンスが大幅に向上し、マルチVDC環境7ではリスト処理が最大3倍高速化されるため、大規模なデータブラウジングと検出が向上します。
S3FSのサポートにより、Linux上でS3バケットをローカルファイルシステムとしてマウントできるようになり、既存のアプリケーションやワークフローとの統合が簡素化されます。最新のAWSソフトウェア開発キット(SDK)バージョン2.29のサポートと組み合わせることで、これらの機能強化により、開発者はAIアプリケーション構築のための最新ツールにシームレスにアクセスできるようになります。
シームレスなアップグレードパスで投資を保護
ECSを現在ご利用のお客様は、既存ECS OSからObjectScale 4.1にアップグレードできます。このアップグレードはバージョン3.8または4.0から4.1へのパスをサポートし、Dell ProSupport契約に基づき、デルのリモートプロフェッショナルサポートチームがサービスコンソール経由で追加料金なしでサポートいたします。
XF960アプライアンスは既存のECS環境とシームレスに統合されるため、組織は既存の仮想データセンターに中断なくオールフラッシュ容量を追加できます。この柔軟性により、スムーズな移行パスが確保され、既存のインフラ投資の価値を最大限に高めることができます。
Dell AIデータプラットフォームのストレージ基盤
Dell PowerScaleとともに、 Dell AI Data Platformのストレージ基盤を形成します。この統合アプローチは、初期データ取り込みからモデルトレーニング、推論の展開まで、AIおよび分析ワークロードのあらゆる領域に対応します。
ObjectScaleは、堅牢なデータ管理機能と卓越したパフォーマンスと効率性を組み合わせることで、組織におけるAI処理の効率化とインサイト発見の加速を実現します。その結果、あらゆる規模のAIイノベーションを支援する包括的なプラットフォームが実現します。
今日のAIイノベーションを加速する
ObjectScale 4.1ソフトウェアとXF960ハードウェアの組み合わせは、オブジェクトストレージにおける大きな飛躍を意味します。これらのリリースは、AIイノベーションの障壁を取り除き、人類の進歩を促進するテクノロジー創造へのDellのコミットメントを示すものです。
AIイニシアチブを加速させたいお客様は、この進歩をすぐに活用できます。ObjectScale 4.1は、既存システムのソフトウェアアップグレードとして現在利用可能です。次世代ObjectScaleラインナップのX560に加わるXF960オールフラッシュアプライアンスは、新規導入とインフラ更新プロジェクトの両方に対応可能です。
XF960 の実践的なインタラクティブ 3D ビューアなどの詳細については、 ObjectScale 製品ページをご覧ください。
その他詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、是非弊社窓口、または弊社の御社担当営業までお問合せ下さい。
https://www.dell.com/ja-jp/lp/dt/contact-us
それでは、またの機会にお目にかかれますことを願っております。
貝原 星宇
デルテクノロジーズ
ISGデータプラットフォームソリューションズ事業本部