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2025年3月28日 03:32
パートナー様寄稿)PowerStore OS 4.0での新機能 Vasa 4.0/vVols 3.0サポート
こんにちはCTCテクノロジーの畠山です。
PowerStore4.0では、Vasa 4.0/vVols 3.0がサポートされNVMe-oF vVolやNVMe-TCP vVolを利用したストレージ-ホスト間の接続が可能となりました。
Vasa 4.0/vVols 3.0はvSphere 8で実装されており、vSphere8 + PowerStore4.0の組み合わせで構成が可能です。
vSphere 8の新機能については以下資料にまとめられておりますのでご覧ください。
今回はNVMe-oF vVolを利用したストレージ-ホスト間の接続、vCenterからvVolの管理を検証しましたので紹介いたします。
【検証構成】
[ホスト]
HW:PowerEdge R660xs
OS:vSphere 8.0 U3
[vCenter Server]
OS:vCenter Server 8.0.1
[FCSW]
HW:MDS 9148T
OS;NX-OS 8.4(2a)
[ストレージ]
HW:PowerStore 500T
OS:PowerStore OS 4.0.0.1
[設定]
【1】 PowerStore とESXiホスト(PowerEdge)の接続
- FCスイッチのZoning設定
ストレージ-ホスト間をNVMeで接続できるようにFCスイッチでzoningの設定を行います。
※ DAS接続はサポートされていないため、必ずFCスイッチを介した接続が必要です。
※ Zoningを行う際、PowerStoreでは1つのポートでSCSIとNVMeの別のWWNを持つため、注意が必要です。 - ESXiホストからNVMe vVol固有のNQN情報を確認
[XXXX@Hostname:~] esxcli storage vvol nvme info get
Host ID: XXXX…XX
Host NQN: nqn.XXXX…XX
- PowerStoreへESXiホストを登録する
PowerStoreManager > Compute > Host Information > Add host からESXiホストを追加します。
Select Host's Initiatorsでは(2)で確認したNQNを選択
※表示されていない場合はAdd InitiatorからNQNを入力して追加します
ESXiホストの登録が完了すると以下のように表示されます。
【2】vCenterとvasaプロバイダ接続
- vCenterの接続状況を確認
PowerStore Manager > Compute > vCenter Server Configuration から接続状況の確認が行えます。
未設定の場合は以下のように表示されます。 - PowerStoreとvCenterを接続
PowerStore Maganer > Compute > vCenter Server Connection > Connect と進み以下の情報を入力して接続します。
vCenter Server IP Address/Fully Qualified Domain Name:vCenterのIPもしくはFQDN
vCenter Username:vCenterにログインするユーザ名
vCenter Password:vCenter Usernameで指定したユーザのパスワード
vCenterの登録が完了すると以下の状態に変わります。 - Vasaプロバイダの登録
※ 接続方法はPowerStore managerから実施する方法とvCenter Serverから実施する方法の2通りあります。今回はvCenter Server から実施してみました。
- vSphere vCenterにアクセスし、vCenter > Configure > Storage providers > ADD と進みます。
- 以下の情報を入力してPowerStore vasaプロバイダを登録します。
名前: 任意のプロバイダ名
URL: https://<PowerStoreのクラスターIP>:8443/version.xml
ユーザ名: <PowerStoreのユーザ名>
パスワード: <ユーザ名で入力したユーザのパスワード> - vCenterとPowerStore Managerの両方で登録されたことを確認します。
vCenter
PowerStore Manager
【3】 vVolの作成とvCenterでの利用
- Storage Containerの作成
PowerStore Manager > Storage > Storage Container > Create と進み以下の情報を入力して作成します。
Name:Storage Container名
Storage Protocol:NVMeを選択 - vVolデータストアの作成
- vCenterから接続先のホストを指定してストレージの再スキャンを実行
- 再スキャン後、新しいデータストアを作成
タイプ:vVolを選択
名前:データストア名
パッキングストレージコンテナ:(1)で作成したストレージコンテナを選択 - データストアから対象のvVolデータストアが表示されていることを確認
この状態でVM(仮想マシン)を作成する際にvVolデータストアを指定することが可能になります。
【4】vVolストレージポリシーの作成
- 仮想マシンストレージポリシーを作成
vCenter > 仮想マシンストレージポリシーと進み、作成を選択します。 - ストレージポリシー名の入力
作成する任意のポリシー名を入力して進みます - ポリシー構造の選択
”「Dell EMC PowerStore」ストレージをルールで有効化”にチェックを付けます - Dell EMC PowerStoreルールの設定
QoSを任意の値に設定します。
※PowerStore OS 4.0ではQosの値のみ設定可能です。 - ストレージ互換性の確認
互換性ありに作成したデータストアが表示されていることを確認します - 設定内容の確認
設定した内容を確認して完了を選択 - 仮想マシンストレージポリシーの確認
作成した仮想マシンストレージポリシーが表示されていることを確認します。
【5】ポリシーを利用したVM(仮想マシン)の作成
※仮想マシン作成の汎用的な手順は省略します。
- 新規仮想マシンの作成
vCenterから新規仮想マシンの作成を選択し、以下の情報を入力して進みます。
- 作成タイプの選択
- 名前とフォルダの選択
- コンピューティングリソースの選択 - ストレージの選択
仮想マシンストレージポリシーから作成したPowerStoreのポリシーを選択します。
選択後、PowerStoreのデータストアにストレージ互換性があることを確認し、次へ進みます。
その後、下記の情報を入力すると仮想マシンが作成されます。
- 互換性の選択
- ゲストOSを選択
- ハードウェアのカスタマイズ - PowerStore Managerからの確認
PowerStore Managerからも仮想マシンの情報や仮想ボリュームの情報を確認できます。
仮想マシンの情報
仮想ボリュームの情報
検証は以上となります。
ここまでの設定は以下の資料を参考に作成しました。
参考資料:
Dell Technologies Host Connectivity Guide VMware ESXi Server
Dell PowerStore 仮想化インフラストラクチャ ガイド
まとめ
今回はストレージ-ESXiホストの接続にNVMe-oF vVolを利用した接続の検証を行いました。
今回はパフォーマンスの検証までは行っておりませんが、NVMe-oF vVolは従来のSCSI vVolの接続よりも高パフォーマンスなプロトコルになりますので、是非活用してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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