VNX MirrorView の停止

01.プロダクションサイトの設定は残しておき、停止させるだけ(ライセンスは抜かない)の場合、VNX で何か問題は発生しないでしょうか?

（ReservedPoolの話が出てくるのでMirrorView/Aを前提とします）
Admin fractureの状態でずっと置いておいても問題はないでしょう。

 

懸念されているReservedPool（もしくはReservedLUN）にはビットマップが2枚（tracking mapとtransfer map）と「データ転送時」のソース側のLUNに行われた変更点のブロックデータが保存されるのですが、Admin fractureしている状態ではデータ転送が行われないために、ソース側のLUNへの変更点は保存されない=>ReserverdPoolの容量は変わらない=>ReservedPoolが満杯になることはないです。

 

ちなみにAdmin fracture後もtracking mapに対する最後の同期以降の変更点の記録は引き続き行われますが、tracking mapはビットマップ（1か0の値で「転送する」か「転送しない」かを判断）であるために、その情報変更に伴う使用容量の変化はありません。

とはいえ、tracking mapの動作は続いてしまうので、可能であればきちんとMirrorViewの設定をクリアしておいた方がいいと思います。

 

また、Admin fractureされたMirrorViewがVNXの再起動後に自動で再開されるということもありません。

 

 

 

02.ReservedPool にまだデータがある状態で MirrorView を停止した場合、VNX の動作上、何か影響は出ますでしょうか?

VNXの動作上は影響がありません。

 

MirrorViewの観点でいうと、もしもReservedPool（ReservedLUN）に残っているデータがターゲット側にまだ送られていない場合には、ターゲット側のゴールデンンコピーのスナップショット情報が1世代以上前のものであるという問題がありそうですが、今回は対向のVNXは撤去ということなので、その問題も気にする必要はありません。